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血だるま剣法・おのれらに告ぐ: 本: 平田 弘史
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- 購入可能 (2010-09-05 11:19:40)
- おすすめ度

- 発売日
- 2004-09
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- 1,470
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商品レビュー

古さを超える古さ 評価:
2010-04-02
このレビューに対して、0人中0人の方が有益であると答えています。
貸本漫画の復刻版ということで、印刷の精度は高くはありません。
絵に関しても雑でいい加減な箇所が多く、漫画としてのテクニックにも荒さが見えます。
しかし、そのような古臭さがこの作品では全て良い方向に働いています。
凄惨で妥協のないストーリーの運び、コマから滲み出す感情の極限的な高まり、
終始鳴り響く憎悪と恨みの壮絶な叫び。
正直、この時代の漫画作品は技術面やストーリーテーリング面での稚拙さが目立ち、
現代漫画を読みなれている世代にとっては納得のいかないものが多いのですが、
この作品には驚かされました。
古さはたしかに感じますが、古さを超えてなお迫りくるほどの魅力をもつ名作です。

こんな名作を24歳で出版するとは天才だ。 評価:
2010-03-16
このレビューに対して、0人中0人の方が有益であると答えています。
読んでるだけで疲れる「カムイ伝」にも影響を与えた傑作。
こんな名作を24歳で出版するとは天才だ。
繰り返して読む度に内容を深く理解できる。
解説を読み、時代背景を考えつつ読んでいると平田氏の天才ぶりが分る。
こんな作品を復刊した出版社に敬意を表したい。

典型的なトラウマコミック 評価:
2009-07-13
このレビューに対して、1人中0人の方が有益であると答えています。
まだマンガが混沌としていたとき(悪い大人どもに見つからなかった時代)、幾多と書かれたトラウマコミックの典型的な作品。
伏字があるのはとても残念だけど、さすがに致し方ないか。
いま読んでも十分楽しめる娯楽時代劇です。
でも、大都会に住んでいる若者などは部落問題などあまり興味がない人が多いだろうから、むしろ「GANZ」とかのほうが刺激的かもしれない。

かつて回収の憂き目に。きちんと読めばわかる内容 評価:
2009-05-06
このレビューに対して、0人中0人の方が有益であると答えています。
漫画家の山松ゆうきちさんは、突如思い立ち、この本をヒンディー語に訳してインドで叩き売り、ボロ儲けを企んだそうだ。(『インドへ馬鹿がやって来た』参照)
しかし・・・
この読み終わった後のとんでもない疲労。150ページほどのそう長くない話であるのに、大学生の時近くの公民館に置いてあった「カムイ伝」を全巻読破した時のような、腹の奥に重く残るこの鉛の読後感。
読む人を選ぶのはインド人たる所以ではないだろう。

画から立ち昇るオーラ 評価:
2008-12-28
このレビューに対して、3人中3人の方が有益であると答えています。
最期は「達磨」として死したる猪子幻之助の復讐譚。作画のリアル感には鬼気迫るものさえ感じられ、一時も目が離せなかった。すごい作品です。(同じ出自の篠原作左衛門との果し合いは哀切極まりなく、矢島啓之介から浴びせられた無数の小針を額に残したまま(両手が失われているため除去できない)、岩松三郎兵衛との血闘に果てたその異形の姿が瞼に焼き付いて離れず。)
呉智英氏の解説(四十余年の封印を解いて)も作品そのものの流離譚を描いて秀逸。なお、「おのれらに告ぐ」は、回収・廃棄・絶版事件の6年後(1968年)に描き直された「血だるま剣法」のリメイクであり、幻之助の出自の設定が「流刑人」とされている。
人々が娯楽に飢え、表現者たちが新たな手法を模索していた「貸本文化」時代の熱気もまた、本書のオーラの所以のひとつではなかろうか。


